魔々勇々 第26話 「刹那一滴」 感想考察

魔々勇々

マママ

「そんなにワシが恋しいか」
一人でハロハロに語りかけて照れるの可愛い。

「ワシに人質の価値などない…!!」
自分の命を顧みずに堂々と言い切るマママ。
ハロハロの恋仲でコルレオを育てた人であることがよくわかる。
人質であるマママ自身が自分の命を捨てようとしたことによって、コルレオから目を離さないと言ったはずのグリシャの注意を引くことが出来た。
マママは自分のことを弱いと言っていたが、そんなことは決してない。

グリシャ

クソカスハゲの頭そんなふうになってたのか。いや、どうなってるんだ?
「…このババ…」
お前がマママのことをババアって言うのは違うぞ。マママは38だぞ。38にすら見えないのに。

「俺が抑えてやっていたんだ!!!そうなったらどの道全員死ぬんだよバカが!!!」
一瞬もしかしてグリシャはエンドから世界を守ろうと…口汚いのはコルレオを煽って紋章の質を高めるために…とか考えてしまったけど、それはないな。
次元の覇者とか王とか言ってたし、ミネルヴァにもひどいこと言ったしな。

「(エヴァンが)復活さえすればゲームクリア」(19話)
エンドはエヴァンに会うことさえできれば大人しくなって、グリシャは死屍累々を手中に収めて王になれた。これがゲームクリアってことか?
逆にエンドにエヴァンを会わせることができなければ、全員死んでゲームオーバーってことだった?

エンド

「エヴァン…」
エンドが何を考えているのか、どんな想いなのか全く分からない。
けど、刹那流れた一滴の涙には寂しいような切ないような気持ちにさせられる。

その後の圧巻の演出。
真っ黒なページの中心にはエンドの描かれた小さなコマ。
まるでエンド以外の存在が世界から消えたような感覚になった。
ついに顕現した最凶災厄の魔王エンド。
この迫力、禍々しさ、悍ましさ、、何と言葉で表現すればいいのか分からないけどヤバい。
鳥肌めちゃくちゃ立った。演出も造形も描き込みも凄すぎる。

コルレオが見上げる空を覆い尽くすエンドは、サディコたちの方まで広がっている。
東パーシモットから北パーシモットまで広がっているとかデカすぎる。パーシモット大陸と同等かそれ以上の大きさってマジかよ。
1話でエヴァンがバカでかいエンドに対して「随分小さいな」と言っていたのも納得。

魚や植物は死に絶え、勇者魔王たちは血を吐き、街では多くの人が倒れ込んでいる。
「私の居た世界にもはや人が住める環境は無くなっていた」(1話、エヴァン)
そりゃあそうだわ。人も動植物も生きていられない。
エヴァン・「オール・グリーン」という名前に林先生がした理由は、植物なども含めたあらゆる生命を奪うエンドと対をなす存在がエヴァンだからだろうか。

「エンドはもう我慢の限界なんだよ」
我慢できなくなったから全員殺す?そんなことしてもエヴァンには会えないだろうに。
まるで欲しい物が手に入らなくて癇癪を起こす幼い子どもだ。
グリシャは抑えていたと言うが、エンドの力を抑えていたのではなく、感情的な爆発を抑えていた感じ。
エンドは感情を制御できていなから、紋章術もそれに呼応して暴走しているのか?

「諸悪の根源・勇者コルレオを倒せば世界中がニコニコになるってグリシャが言ってたのよ!!」(18話)
と言ったモニカに対して、コルレオも読者も「がっつり騙されてる」と思ったけど、グリシャは全くの嘘を言っているわけではなかったのでは。
嘘を見抜けるモニカが嘘だと思わなかったのは、クソカスハゲは自分の野望が叶うことが世界のためになるという歪んだ考えだからなどと思ってた。あいつに人の心なんて無いしな。
けど、コルレオを倒す(紋章を奪う)ことはエンドの危機から世界を救う手段の1つとしては間違いではなかった。
たとえその先にはグリシャの支配があっても、その前段階としては世界は平和(ニコニコ)だと言えるだろう。
一部ネジ曲がった考えではあるが、コルレオを倒さなければならないとグリシャは本気でモニカに言っていたのではないだろうか。

「これが…母なる紋章か」
たった一言だけど、強キャラかつ紋章術の知識があるサディコが言うことで、ゾクゾク感が増している。
当のサディコは絶望的な状況なのに少し興奮してるだろ笑。
傷ついてるミネルヴァと幼いモニカを守ってるのはさすが。
あと、背中が良い。

サディコの横のコマで、倒れ込んでいる人たちの中に立って空を見上げている人物がいる。
この人物って重要なキャラ?
人によって受けたダメージには個人差があったりして、一人二人倒れない一般人がいてもおかしくないと思ったから、最初はあまり気にしなかったけどコマの中央に描かれてるから後々登場する重要なキャラかも?
可能性としては、元勇者軍でハロハロの側近のキャラとかが有り得そう。

コルレオ

「頼むよ!!俺と話をしてくれ!!」
「あんたはただエヴァンに会いたいだけじゃないのか!!!」
エンド相手でも対話を試みるコルレオがコルレオで最高の勇者。
エヴァンへの強い想い、刹那一滴、それらをグリシャが抑えていたこと、今まで見てきたエンドのことを思い返した上で、話すことに解決の糸口を見出そうとしてるところが良い。
「あんたに話があるんだ」

話があるってのが気になる。皆を殺すのやめてくれって話だったらすぐ言えば良いだけ。
サディコの紋章術でエヴァンに会わせてあげる話とか?

ハロハロ

ペンダントから墓へ魂?が宿る軌跡の演出がめちゃくちゃ綺麗。
次回ついにハロハロ登場か?!
どんな力を持っているのだろうか。
自らの命を賭して創った平和な世界が崩れているのを前にして何を想うのだろうか。
SOWASOWAが止まらない!!

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