今週もすごかった。
前回の感想では、クプトゥラとの対話か場面が切り替わって別キャラの戦闘が描かれるかなと思ってたが、グリシャ登場からのミネルヴァがコルレオにキスして、連れてかれて…。
思いもよらない展開で面白すぎる。
会敵
ラルフvsエスカバ
出会った瞬間に、ラルフは剣を握ろうとし、エスカバは紋章術を発動。
2人とも即座に戦闘態勢に入る様子から、戦い慣れしているのがわかる。
パンネロvs弁当野郎
いつみてもパンネロは強者感溢れる雰囲気があるな。何なんだ、この迫力というか威圧感というか。
今回ケモノ娘の名前が判明したが、弁当野郎の名前も早く教えてくれ。弁当野郎と言ってるけど、もう弁当食ってないし。
弁当野郎は初登場からあんまり怖い感じがしてなかったけど、普通に何人か殺して、その死体の上に立ってるからかなりヤバい奴っぽい。
パンネロに撒かれた種が不安要素。
あと、何気にここのマッチアップは魔人と魔王なんだよね。
この2人がどういう会話をしながら戦いを繰り広げるのか楽しみだ。
「何で服を剥ぐんだ!!!」
開始早々にひん剥かれたクプトゥラが出てきて「!?!???!!!」ってなった。
自身の氷で体力を奪われる格好にして紋章術を封じるためという一応真っ当な理由だった。
けど、作者の巻末コメントを見るに林先生の癖が出てそう。
エロレオとエリシアが少しの間でもイチャイチャするの最高。にんまりしてしまう。
グリシャとの契約
「息子の蘇生は確約する」というのは意外だったな。
クプトゥラがエリシアたちから紋章を回収できたら蘇生してあげる契約かと思ってた。
「君が敗北したら君の紋章は貰うよ」と事前に伝えていたのも、律儀。
ただ、この契約グリシャには旨みしかないよな。クプトゥラが勝っても負けても紋章を回収できるし、勝者の紋章の質を高められる。今回死屍累々を使ってみせたけど、何かリスクがあるわけでもなさそうだし。
「私はもう死ぬ そういう契約だ 私は息子が生き返ればそれでいい」
前回は息子のためなら他人がどうなっても構わないという感じだったが、自分すらも犠牲にして息子の蘇生を願っているのが切ないな。
「多分…あんたみたいな奴でも 死んでほしくない…」
この何度も描かれてるコルレオの善性溢れる言動が好き。甘々で綺麗事にも思えるかもしれないけど、それが良い。
このセリフの3ページ前のクプトゥラの
「ハッ 口だけなら何とでも言えんだよ」
前回までのコルレオのクプトゥラへの説得に懐疑的だった自分にはクプトゥラのこのセリフにも共感するところがあった。実際ハロハロは、そこまでコルレオにも求めるわけではないけど、自らの命を犠牲にして共生の時代を作ったわけだからね。
クプトゥラの闇を祓うためにどうするのか、どんな展開になるのか期待していたが、今回コルレオが身を挺してクプトゥラを助けたのには心動かされた。
コルレオがグリシャを殴ったときの
「お前の…身勝手な行動で…どれだけの人が傷つけば済むんだ…!!」
のコマでマママ、エリシア、ミネルヴァに加えてクプトゥラも入っていることがコルレオのクプトゥラに対する善性の表れになっているのが良い。
クプトゥラが左腕を失ってしまったけど、これでほとんど出番はなくなるのか。
能力が強いから味方になったら頼もしいのに。
コルレオが治癒できないかな。腕を生やすのは治癒を超えるような気がするし、腕を治しても紋章はどうなるのかわからないけど。
エヴァンがコルレオの右腕を治癒できたから可能性はある。繋げただけかもしれないけど。
(もしかして1話でコルレオの右腕はエンドに喰われた??)
マママの腕も治さないと、1話のジャンプの表紙のマママは一生見れない。
紋章術「死屍累々」
死屍累々を使用するのはグリシャではなく、あくまでエンドだと思ってた。
移植してるんだからグリシャが使うのは当然か。
ということは、ワープさせる能力もエンドのもので、グリシャ自身は紋章術をもってなくて紋章もないのか?
グリシャは初登場時からずっと手袋してるのが気がかりなんだよね。設定上の単なる服装やキャラデザかもしれないけど、一旦外してみてくれない?
グリシャはエンドの紋章術を使ってるだけだとしたら、エヴァンの紋章術を使ってるコルレオと同じだな。どちらも本来の力を発揮できていない状態。
エヴァンがコルレオへの伝言で自分の力を「分け与えておく」と言ったのが気になってきた。
グリシャが自分を生き返らせることを見越して自分にも力を残していた?
あと今更だけど、グリシャは耳の形からして人だね。
クプトゥラの紋章を回収して本領の10%発揮。
コルレオ以外は勇者魔王1人あたり5〜10%分の力になるっぽい。強くて15かな。
「きったね〜!!このコート一軍なんだぞちくしょう!」
「まるで親戚の子供だぜ!!」
グリシャの軽薄さが清々しい。
今のところ信念や恨みなどの強い感情がないところが逆に悪役としてのグリシャの魅力。
ただ、クプトゥラとの契約やエスカバとの約束はちゃんと守ろうする意思は感じられて、何考えているかわからないのが不気味。
「君にはモニカをあてがったハズだけど…」
モニカ!あの娘モニカっていうのね!!
ケモノっ子の名前が判明して嬉しい。
「あてがった」と言うことは、誰が誰と戦わせるかは狙ったのか?
エリシアとクプトゥラ、ラルフとエスカバが戦うのは偶然ではない?
確かに同じ世界の勇者と魔王であれば因縁があり戦いが激化しやすく、紋章の回収や質をあげる目的には理にかなってる。
「あのケモノっ子の事か? まぁ倒し…っつーか片付けはしたぜ」
この時のミネルヴァをよく見ると、紋章を一切消費してない。
それなのにどうやってモニカを片付けたんだ?
片付けたと言うのだから逃げてきたわけでもなさそう。
紋章術を使う(紋章を消費する)必要がないほどモニカは弱いのか?
と思ったけど、読み返したらエスカバ戦でもあまり紋章を消費してなかった。
何があったかは近々描かれるだろう。
「いや… アリだ….!!!」
まず、パンネロ対策として同時に複数箇所にエンドのコピーを出現させるのは狡猾。
しかも、その上で弁当野郎を当てがってるわけだからパンネロを相当警戒している。
グリシャの目的においては、紋章をもってないパンネロとの交戦はあまりメリットはないように思えるけど、弁当野郎の紋章の質を上げるため?
パンネロに対抗できるとしたら、もしかして弁当野郎ってめちゃくちゃ強い?
あくまで、グリシャが今回の戦いのマッチアップを狙ったとした場合の話だけど。
今回の取引のグリシャの目的を考えてみる。
グリシャが取り入れた勇者魔王やエンドのコピーとミネルヴァを戦わせて、ミネルヴァの紋章を上げてから回収することが目的?
けど、それだとグリシャが取引を持ちかける理由がよくわからない。
強制的にワープさせてしまえばいいんじゃない?
現に以前エスカバ戦の時にグリシャが姿を現した時は、ミネルヴァとエリシアを移動させ、エンドのコピーと戦わせて紋章を回収しようとしたし。
ミネルヴァの紋章以外にも目的があるはずだ。
グリシャの目的は「良質な」紋章を集めることで、単に奪うことや殺すことではないから、駆け引きや心理戦が生まれておもしろくなっている。
「いいよ」
「相手が退くってんならこっちの利も充分すぎる」と、冷静に現状を俯瞰して見れるところがコルレオやエリシアにはない強さ。
「助かる見立てもある」と言うが、どういう策があるのか見当もつかない。
なぜなら、ミネルヴァを助けるだけというのはできないから。
ミネルヴァが助かるには、グリシャが無関係な人を巻き込めないようにしないとダメ。
少なくとも、エンドのコピーかワープの能力を無効化する必要があると思うけど、具体的な方法は思い浮かばない。
あとは、コルレオたちがグリシャを倒してしまうしかないかな。
ラルフ戦からして、ミネルヴァの紋章術に奥の手はないはずだし。
ミネルヴァ本当に魔王か?
自己犠牲の精神をもち、守るための行動をする。やってることが勇者なんだよな。
魔王って何なんだ?って毎回ミネルヴァを見ると思う。
My First Kiss
「ダメだ!!ミネルヴァを失う訳にはいかない!!」
今まであれだけ対話をしようとしてきたコルレオが、今回はミネルヴァに一切聞く耳をもたなかった。 仲間が大切だからこそ取り乱したコルレオ、そしてそれをキスで黙らしたミネルヴァが最高。
私も黙ってしまったし、言葉にならない感情が込み上げた。
初めはまた無償の愛を捧げるためにグリシャに応じたのかとも思ったけど、コルレオからの無償の愛を返すためなのかもしれない。
キスする時に、紋章術でエリシアの意識をずらすミネルヴァの気遣いが好き。
エリシアの明後日の方向を向いた真顔の表情が個人的にツボ笑。
ミネルヴァの方が身長が高いから、高い位置からキスしにいく構図がイケメンすぎる。
いつか再会した時に、ミネルヴァが今回のキスについてコルレオをいじったり、もしくは思い出してガチ照れするミネルヴァが見たい。ミネルヴァのキスの真意がわかったらいいな。
サブタイトルは「My First Kiss」。
コルレオのファーストキスが今回なのは確定だけど、ミネルヴァはどうだろう。
サブタイトルからして、ミネルヴァも初キスなんじゃないかと思ったけど、胸を触られた時といい慣れた感じもするから違う気もする。コルレオに対して「彼女いたことねーだろ」っ言ってたということは、ミネルヴァに彼氏はいたっぽいしな。
ミネルヴァのコルレオに対しての恋愛感情については読みきれないな。
友達(仲間)以上恋人(恋愛的に好きな人)未満って感じがする。
ミネルヴァ強すぎるよ。
これでエリシアより年下なんだよね…。
「お前はどうせまた助けに来てくれるだろ?」
キスする前後のミネルヴァの表情と言葉がたまらない。
「うるせェ口だ!!」
ちょっと照れくさそうにしてるけど、強気な感じがミネルヴァらしくて好き。
「お前はどうせまた助けに来てくれるだろ?」
すっごい優しい声で聞こえる。だから、取り乱しているコルレオに落ち着きを取り戻させることができる。
こんな表情のミネルヴァは初めて。ここまで色んな表情を見せてくれるキャラ、他の漫画にもいないと思う。
コルレオに信頼を寄せていて、安心感をもって言葉をかけている。「どうせ」と、少し投げやりな感じなのもその表れ。
「また」は、ラルフ戦の時に助けに来てくれたからだね。初めて無償の愛が返ってきたあの瞬間がミネルヴァにとって、かけがえのないものなんだろう。思い返すだけで、涙腺が緩む。
12話の回想で、
「一度自分を好いた者に見限れられるのが怖かった」
とあったミネルヴァがコルレオがまた助けてくれることを前提に動いているのもね……。
その後、じっと見つめるミネルヴァ。
そして彼女の意思、決意を汲み取って、「必ず」と返すコルレオ。
「また助けに来てくれるだろ?」の表情からはミネルヴァの少し寂し気な気持ちも感じてしまう。コルレオが納得してくれるか不安に思っているのもあるだろうけど、ミネルヴァも心の奥底ではコルレオたちからは離れたくない気持ちがあるように思える。
そんな気持ちがあってもグリシャの取引に乗ったミネルヴァの覚悟をコルレオは感じ取った。
「私もコルレオたちと離れたくない けど、わかってよ…」という想いが伝わったから、コルレオも必ず助けると決意を固めたのでは。
そして、その決意がまたコルレオを強くする。
ぎゅうううううう
先ほど書いた通り寂しい気持ちがあったから、しばらくの間耐え忍ぶために最後に抱きしめたんだと思う。
ミネルヴァは寝ているときに、抱き枕か何かを抱いている。10話では、コルレオに抱きついていて「私何か抱いていないと寝られない」と言っていたが、不安や寂しい気持ちからだったのか。
魔々勇々第12話「ミネルヴァという少女がおりました」 感想・考察
12話の感想記事でこのように書いたが、これを思い返すと、今回の「ぎゅうううううう」は胸にくるものがある。
その後ミネルヴァの満面の笑みが見れてよかった。
小さいコマでミネルヴァが耳打ちしてるように見える。何か作戦でも伝えたのか。
動揺して赤面するエリシアは可愛いんだけど、グリシャお前もかよ笑。
触手のようなものも丸まってるからエンドも?
グリシャは本当に掴みどころがないな。
そして最後別れ際にはトンからの👍がカッコ良すぎる。
けど、やっぱり切ない気持ちにもなる。
「これでまた僕の夢に一歩近づいた」
「夢」という言葉が気になった。
9話で「夢のために頑張るのが人ってモンじゃあないか!!!」と言った時は、ただの煽りかと思って気にしなかったが、今回も「夢」という言葉を使ったからにはグリシャの最終的な目的は単なる復讐とかではなさそう。
エンドの紋章術を手に入れて何がしたいんだろうな。
まとめ
今週は特に面白かった。
冒頭にも書いた通り予想外の展開だったし、何よりミネルヴァのキスとその前後のシーンで胸がいっぱいになった。
最後の煽り文の「再会を契ってー…..。」で感極まった。
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