魔々勇々第13話「ラルフレッド」感想・考察

〝紋章は目的意識に強く呼応する〟
紋章術が感情や目的意識に呼応するっていう設定めちゃくちゃいいと思う。この設定があると、バトルにより気持ちが乗って熱くなる。仲間への想い、怒り、憎悪、愛など感情の昂りでキャラクターが強くなるのは少年漫画の醍醐味。スーパーサイヤ人とかゴンさんとかは分かりやすくパワーアップしてる。今回みたいに心理的な揺さぶりによってデバフがかかるのもいい。
コルレオのこれまでの決意が今ここにきて活きていて、コルレオの強さに説得力がある。

「何で来てくれたの・・・」
溢れたように発したミネルヴァのセリフに対し
「ミネルヴァは俺の希望だから」
っていう返しが好き。9話のグリシャに突きつけられた魔王と勇者が対立する現実の中、魔王でありながら共に戦いエリシアを守ってくれたミネルヴァという「僅かな希望の糸口」が今回のコルレオの返答に繋がってくるの最高。

「ミネルヴァが『お前は間違ってない』って道を示してくれたんんだ だから迷わない ミネルヴァを失う訳にはいかなない」
ミネルヴァの言葉が今のコルレオの紋章の力になってる。
「この喧嘩は俺がもらう」
堂々と言い切るコルレオがかっこいい。

「お前に私の何が解る!?」
このラルフのセリフは胸に刺さった。だって、実際平和な時代を生きてきたコルレオにラルフの辛さが解るはずないのだから。このセリフ直前のウルビダ姫を想って噛み締めた表情が切ない。
それに対してコルレオは
「解んねぇから話し合おうっつってんだろーが!!」
と、ラルフの言葉を受け止めた上で直球に返すのがいい。

「私の命をあなたに捧げます だからあなたの一生を私にください」
複雑な環境に生まれ幼いながらも国の問題に目を向ける芯をもち、自分の命を預けると言える胆力のあるウルビダ。既に殺されていて今後登場しないのが勿体無いくらいいいキャラ。
命を預けられたのにも関わらず、守ることができなかった勇者ラルフレッドの無念は言葉にできない。

前回人と魔人の間に生まれた子はどうなるのか疑問に思ったが、どっちかになるらしい。

「ミネルヴァを殺していい理由には絶対にならない」
話を聞かないからあえて攻撃を、しかも致命傷を受けて、ど直球ど正論で説得するのがめちゃくちゃいい。そして、セリフを言った後の眼差し。異常な善者の眼。それをラルフは破滅的なまでの善性をもつウルビダに重ね、心を揺さぶられる。名シーンだ。

「私があなたをブン殴ります」
この時のウルビダの笑顔が素敵。
ルビダに殴られたこともコルレオと重なり、ラルフは目を覚ます。

「強いなお前は」
ラルフもちゃんとコルレオの心の強さを認めた。ラルフのことも好きになった。

「勇者と魔王が手を繋ぐなどという絵空事信じていいのでしょうか」
戦っていた建物の中に、人と魔人が手を取り合う像がある。平和を願う人々が、人と魔人の友好を表すものとして作ったのだろう。

最後のコマの今までと同じ2人って感じがして和んだ。

まとめ
今週はラルフレッドの深掘り回だった。出てくるキャラ全員好きになってしまう。
戦闘力はミネルヴァより上だから、頼もしい。
来週は新しい勇者か魔王出てくるかな。1、2話空いての新キャラ登場かもしれないが、こんなにどんどん新キャラが出るのが楽しみな漫画は他にない。
来週はセンターカラー!!

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