魔々勇々 第25話 「超罵り星」 感想考察

魔々勇々

超罵り星&剛豪力々

「あの時と同じだ 俺がアイツをぶん殴る」
「お淑やかにしとくわ じゃ任せた」
このコルレオとミネルヴァが通じ合ってる会話が本当に良い。
クプトゥラ戦の「逃げろ」もそうだったけど、仲間だからその言葉の意味が伝わるのアツい。
ミネルヴァの返事で、コルレオは自分の考えが伝わったことが分かるのも良い。
「だってミネルヴァがお淑やかにしとくはずないもん」

「逃げ.」☆☆☆
ページの左下に星が描かれ、ページをめくると次のコマには空を飛んでいるミネルヴァ。
このクソカスハゲの意識を追ったような、演出が天才的。
つい綺羅綺羅星に意識がもってかれてしまった表現上手すぎる。
読んでいて自分も綺羅綺羅星に意識をもってかれた感覚になる。

炸裂するミネルヴァの超罵り星。中指にグリシャの意識を集中させるの最高。
コルレオの急激な成長に動揺しているグリシャに、剛豪力々で一発ぶち込んだの気持ちよかった。
「あの時と同じだ」で、エスカバのときみたいに綺羅綺羅星で敵の注意を引いてから攻撃するんだなと分かったけど、予想以上の展開や演出での描かれ方だった。
サディコの表情も最高笑。

グリシャ

「既に紋章を7つ回収した 後は君ので足りる」
え?!いつの間に!?
開幕1ページで驚いた。
確かにクソカスハゲからすれば、コルレオとは関係ないところでも紋章を回収した方が効率良いし、そうしない理由は無い。
それに、コルレオの紋章の質が高まったら、それを奪うためにはグリシャもある程度エンドの力を取り戻しておく必要がある。

「僕は〝死屍累々〟で全ての時空 全ての並行世界で勇者と魔王を蘇生し!!従え!!! 次元の覇者となる!!!!」
明かされたグリシャの目的。
要は世界征服みたいなもんだな。
これを夢と呼ぶところが純粋な悪って感じがして良い。
けど、
「せっかくこれだけの力を手に入れるチャンスがすぐそこにあるんだぜ 夢を見ない奴はクソだ!」
このセリフからは、背中側からの描写も相まって、何か抱えたものがあるように思える。
「夢を見ない奴はクソだ!」ってコルレオだけでなくエヴァンに向けても言ってるよね。

引っかかるのが勇者と魔王を蘇生するって言うけど、そもそも死んでないこと。
歴代の勇者魔王も蘇生するってこと?
あと、エヴァンが復活さえすればゲームクリアになることとの繋がりがあまり見えてこない。
エヴァンの力があれば、強い勇者魔王やパンネロの脅威がなくなるってことかな?


パチンッ
前回の感想でエンドのコピーの動物に触れたけど、今回は猿や鹿みたいなのも出てきた。
あと、エンドのコピーで複数の目と紋章を持ってるやつって初じゃない?1話のエンドも紋章が1つの目にしかなかったのに。
それに、まつ毛があるやつ今までにいなかったと思う。

ベチベチベチ
いつもはペチペチしてるエンドがベチベチしてる。怒ってる?
「ああもう!時間がない!!」
時間がないってどういうこと?
慌ててるようだけど、エンドとは期限付きの契約でもしてるのか?

ハロハロ&マママ

「次の勇者にはさ 平和に生きてほしいんだ」
このハロハロのセリフ、2話の回想と同じ。
けど、今回と2話はそれに続くセリフが異なるから別の場面だろう。
ハロハロは次世代の平和を望むことを何度も話してんだろうな。

「コルレオに見えん所に片したんじゃったか…」
コルレオに見えないところに片したものってなんだろう?
マママとハロハロが恋仲だったことは誰にも言わずコルレオにも隠してたから、単なる二人の思い出の品とか?
それとも、コルレオ世界の紋章術の秘密に関わってるもの?

「わしは充分やれただろうか」
やれたよ。
コルレオの善性はマママのおかげだよ。
コルレオがハロハロに重ねられる理由として、生まれ変わりとか魂が宿ってるからとか考察されているの見たことあるけど、違う。
マママが育てたからなんだ。
美しい。

「昼寝でもするか」
マママの趣味は昼寝。
のんびりしてるようだけど、人質になりそうだな。

コルレオ

「おそらく〝模倣コピー〟も会得してる… エヴァンの持っていた能力の1つか」
コルレオ(エヴァン)の紋章術がコピーなら微妙だと思ってたけど、なるほど。あくまで複数ある能力の1つなのか。まさに破格。
けど、色々気になることが出てくる。
模倣の条件は?
これまで使ってきた能力は模倣したものではない?
模倣も出来て固有の能力もあるなら、結局エヴァンの紋章術って何なの?
今回足を治癒したときに死屍累々を使ったなら、同じ母なる紋章なのにエンドの紋章術はエヴァンと比較するとショボくない?
(グリシャの治癒が死屍累々の能力か不確定だけど)

ミネルヴァがズプッってなるところの、「!!」の吹き出しが左上に伸びてるの視線誘導が上手すぎる。最初左上に伸びてることには気づいたけど、あまりにも自然に次のコマを見てしまって何のためにあんな吹き出しにしているのか分からなかった。

「俺はもう覚悟を決める」
人を殺す覚悟か。
選んでこなかった手段を受け入れたような表情。
これまでの前を向くような覚悟とは違い、どこか重たげな感じがする。
今までコルレオは対話を重視してきたが、グリシャ相手にはどうするのかは気になっていた。
対話を重視してきたコルレオだからこそ今回の覚悟は際立つ一方で、少し悲しいような寂しいような気持ちになる。
「うんと優しい勇者になるよ」
このハロハロの言葉があったからこそ、不安になってしまう。
今のコルレオは優しいとはちょっと違うような…。
もちろんコルレオはこれ以上不幸を増やさないために覚悟を決めたし、殺さないことが必ずしも優しいというわけでもないんだけど…。

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