魔々勇々 第24話 「クソカスハゲ」 感想考察

魔々勇々

モニカが出てきたあたりから「可愛い」が渋滞してたけど、今週は「カッコいい」が押し寄せてきた。

「必ず」

このコルレオのセリフは痺れた。
ミネルヴァが連れ去られる前に「どうせお前は助けに来てくれるだろ?」に対しての「…必ず」が想起されたが、その時とは違い今回は実力をつけ自信をもって返答する様がカッコいい。

「出来ますよパンネロさん 僕は必ずやりとげます」
たった1コマなのに滲み出るハロハロのかっこよさよ。
パンネロはハロハロとバチバチに対立して剣を交えたと思ってたが、そうでもなかったのか?
今回のセリフは和解した後の会話なのかもしれないけど。

弁当

以前はたまたま食事中にワープさせられたのだと思ってたけど、今回も弁当を食ってた魔王。
もうこいつの名前弁当でも良くなってきた。名前が明かされても弁当と呼び続けるかもしれない笑。
よだれをたらすエリシアがおもしろいけど、それを見て思ったのが弁当魔王がいつも弁当を食べているのはコルレオ世界の食べ物が美味しいからかも。
相当強いらしいので、こいつの戦闘早く見たい。

サディコ

「私はただ見てみたいのさ 私が成り損ねたものをね」
成りたかった。
成れるチャンスもあった。
けど、成れなかった。成らなかった。
それでも、コルレオに出会い勇者とは何かを再び考えた。
そして、彼に魅せられ期待する。
このカッコよさは他の勇者には出せない。

「何の為に彼をシゴいたと思ってる 彼はより役に立つさ」
年下のパンネロに君呼ばわりされ、君と呼び返しました。
得意げにニヤついた顔がいいですね。
複数のエンドのコピーを一蹴するのはさすがです。

「ここは私が引き受けます」

最近はポンコツになってるときが多かったけど、エリシアも勇者。
「クプトゥラは私が止めます」(16話)のような時折見せる凛々しさがカッコいい。

コルレオ「二人で絶対…助けだそう…!」
エリシア「絶対に…助けようね…!!」(23話)
互いに鼓舞するコルレオとエリシア。
コルレオ「また後で」
エリシア「はい」

この二人の支え合い信頼しきってる関係がたまらない。

「お前は自分の顔を呪え」
エスカバはウルビダに恨みや憎しみがあるのか?
そうでなかったら、顔が似ているという理由でエリシアに殺意は湧かないと思う。
ウルビダを殺したのは他の魔人に言われて仕方なくということも考えてたけど、今回の様子からはウルビダに対してちゃんと殺意があったように思える。
以前グリシャの命令を無視してエリシアを殺そうとしたときも、エリシアがウルビダに似ていたから殺意が湧いたのか。
ラルフがエリシアを見てすぐにウルビダと見違えたのだから、エスカバもエリシアの姿をみて思うことがあっても全然おかしくなかったな。

ラルフレッドー!!
来てると思ってなかったのに、まさかの登場!
エスカバの攻撃する手を掴んで止めるというシンプルなシーンだけど、めちゃくちゃカッコいい。

クソカスハゲ

「どの道コルレオの紋章回収は必須だからね」
エヴァンが復活するにはコルレオの紋章は必ず奪われなきゃいけないのか。
エヴァンは蘇生されてほしいので、何か別の方法があって欲しい。

「君さァもしかして 自分にあんまり自信ない?」
「…みんな口には出さないだけでさ 内心煙たく思ってるよ」

ミネルヴァの夜な夜な震えている様子を見て、彼女が強がっていることを見透かした上で心を抉るようなこと言うクソカスハゲはマジで人の心無い。
しかも、クソカスハゲ自身はコルレオが絶対に助けにくることを計算してるくせに。

今回登場したエンドのコピーは猫(?)、芋虫みたいなやつ、亀、魚、熊(?)で、今までにも犬や蝙蝠型があったけど、これって林先生が単に動物をモチーフにしてるだけ?
そうではないとしたら、エンドはそれらの動物を今まで食べてきたとか?
または、グリシャがあえて動物の特性を持たせたとか?蝙蝠だったら空を飛べるみたいな。

ミネルヴァ

「知るかよハゲ」
「クソカスハゲ臭ェから話しかけんじゃねー…」
「玉が小せェンだよカスハゲ野郎」

〝罵り星〟が光ってる。
8話のサブタイのセンス良すぎ。

「夜な夜な震えてるくせにまァ…」
夜独り震えていたミネルヴァを想うと胸が痛む。
ミネルヴァはただ自己を犠牲にして連れ去られたわけではなく、コルレオが必ず助けに来てくれるからということでグリシャの交渉に応じた。
コルレオが助けに来てくれると信じていても、囚われてる間の恐怖は消えない。
母にファンに見限られたことがある。コルレオにも…、そんな考えがよぎってしまう。
グリシャの交渉に応じるためにコルレオを説得するときは気丈に振る舞っていたのだろう。
「一度自分を好いた者に見限られるのが怖かった」(12話)
見限られることになるかもしれないのに、自分が連れ去られる選択をした。
恐怖や抵抗感が全くなかったはずがない。
それでも、無償の愛を捧げたんだ。

ミネルヴァの中には幼いときのか弱い彼女がまだ残っているのだと思う。
12話では、「昔々あるところに!!ミネルヴァの少女がおりました」と三人称視点で自分の過去を語りだし、河原で膝を抱える幼いミネルヴァの側には今のミネルヴァが寄り添うように描かれている。
今は気の強い性格ではありながら、見限られる恐怖に怯えたり愛に飢えていたりするミネルヴァ。
幼いときは口は悪くなかったし、むしろ気弱な性格だったが、母親に見限られてグレてから変わったというより新しい彼女が生まれたような感じがする。
留まっている幼いミネルヴァは母親の言葉を無下にはできないから、「無償の愛を捧げなさい」に縛られているんじゃないかな。


「ミネルヴァごめん もう大丈夫」
「おっ…おそい゛… ばか…」
罵り星の輝きが失いかけたその瞬間、コルレオが助けに来てくれた。
捧げた無償の愛が返ってきた。
かけてもらったコートにあの日感じた母親の温もりを思い出す。
「ぎゅっ」として、溢れた涙が胸に迫る。

コルレオ

ミネルヴァのもとに駆けつけた大ゴマのところカッコ良すぎ!
襲いかかるエンドのコピーに対して、ノーモーションで飄雹凝凍??!!
めっちゃカッコいいんだけど、なんで使えるの??!!
そして、圧縮からの斬撃で撃破。
紋章術を使いこなしてる。

1話でも見られたような圧縮のコマ割り好きだな。
漫画という媒体、コマ割りの表現が最大限利用されてて読んでて楽しい。
こういうコマ割りもっと見たい。

クプトゥラの能力が使えたということは、エヴァンの紋章術はコピーなのかと思ったけど、それだと今更感があるというかオリジナリティがなくてなんか釈然としない。
前回のエリシアの「コルレオ君…今の紋章術…」はクプトゥラの飄雹凝凍のことだったのか?


コルレオとエヴァンが重なるシーンで震えた。
以前9話でクソカスハゲがコルレオに触れようとした時にも見られた鬼気迫るエヴァンだけど、そこにコルレオの怒りの感情も乗っかってるから、威圧するような雰囲気が半端じゃない。
「上等だよクソカスハゲ」
啖呵切るコルレオ最高。
ここまで敵意をもって相手と対峙するコルレオは新鮮だし、燃える。

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