魔々勇々 29話 「CLOSER」 感想考察

魔々勇々

「俺は不幸なんかじゃないよ」
自分は不幸ではないからとエンドの存在が全てを不幸にしているということを否定するコルレオ。
自分は不幸になっていないと。
エンドが来た後、初めて仲間ができたから、目標ある時間をすごせたから。
コルレオが不幸ではなかったのは、幸せだったのは、たくさん恵まれたのはエンドが生かしてくれたおかげ。
そして、それはエンドが誰かを救うことができる証明。
エンドはコルレオを不幸にしていない。
エンドの存在は全てを不幸にしていない。

「ありがとう」

エンドはこれまで「ありがとう」と言われたことがあっただろうか。
この一言だけでもエンドにとっては救いになるはず。
「だからもう泣かなくていいよ」
「穢れてなんかいないよ」


エンドが最後に綺麗な涙を見せてくれたのは、コルレオが「穢れてなんかいないよ」と言ってくれたからだ。
「私は穢れているから…だから…何も見てはいけない…誰にも触れてはいけない…」とエンドは言っていた。
何も見てはいけないと言ったが、それでも最期に顔を上げた。
誰にも触れてはいけないと言ったが、コルレオの手を握った。
それは、コルレオの言葉を受け入れて心動かされたから。
「泣かなくていいよ」を受け入れて流れた涙は悲しみの涙ではない。

エンドの最期の涙は
自分の存在を肯定してもらえたことによる嬉し涙。
コルレオが涙の理由を変えてくれたんだ。
刹那一滴の涙も、自分の存在を否定して流れた涙も、最期は大粒の感涙となって溢れたんだ。

コルレオはエンドの死を否定しなかった。

彼女の存在を肯定し、エヴァンに会わせてあげようとした。
エンドは死んだが、救われたはずだ。

異形化したエンドはまともに話すことはできていなかった。

それでも、最期に言おうとしたのは「ありがとう」。
コルレオとエンドがお互いに「ありがとう」と伝えることができたことで、私は幸せな気持ちになりました。

ありがとう。



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