魔々勇々 第18話 「たゆんたゆん」 感想考察

魔々勇々

モニカが可愛すぎる。
初登場からずっと気になってたが、期待を遥かに超えてくれた。
正直可愛いという言葉が最適ではないような気がするけど、他に語彙がないので使います。

ラルフVSエスカバ

まずサブタイトルと建物の背景を繰り返して、効果音や窓が割れる変化で2人の激しい戦闘が始まったことを表現する演出がおもしろい。

「ラルフレッド!!!」
このエスカバの今までにない表情には驚いた。ミネルヴァ戦やウルビダ姫を殺したときからでは、ここまで感情を露わにして激怒するエスカバは想像できなかった。
ラルフに対して生半可でない怒りや恨み、殺意をもつ理由は何なのだろうか。
ただ単に悪いやつではなさそう。

「何がお前をそこまで歪めた」
このセリフから察するに昔は今とは違ったようだ。
変わってしまった理由は、平和を望み協定を結ぼうとした姉ウルビダを中心とする人に魔人は反発して苦悩したとか?実際ハロハロとマママが終戦しようとした時は魔人の反発が強かった。
だが、それだとラルフに対する怒りは見えてこないな。

「教えろ…エスカバ…」
コルレオを思い出してエスカバに対して湧き上がる感情を抑えるラルフ。
コルレオの意志が広がって、ラルフも対話をしようするのが良い。
攻撃を喰らったのは意図的ではないが、その後のエスカバの腕を掴んで話し出す姿がコルレオと重なる。

モニカ

前回予想した通り、ミネルヴァはハグした時に耳打ちしてた。
ミネルヴァとモニカはほとんど戦った様子がないから、ミネルヴァはモニカに攻撃性はなく周囲に被害を及ぼさないと判断して適当にあしらったのか?

「はうわッ」
まずワープさせられそうになるところをコルレオに助けられて腕に収まるのが愛くるしい。
そして、その後の驚いたリアクションがとにかく可愛い。

新しい魔王(勇者)が出てくると、そいつの元の世界やその世界の勇者(魔王)についても気になってくるな。
「世界中がニコニコになるってグリシャが言ってたのよ!!」
モニカは魔王なのに、世界中がニコニコになって欲しいのか?
このセリフからは、モニカの世界は人と魔人が対立しているように思える。
けど、モニカには人への敵対心があるようには全く見えない。
勇者側が以前のラルフのような考えを持っているのだろうか。
またモニカは和装だが、彼女が元いた世界の文化が気になる。
コルレオたちが働いていた店が中華っぽかったけど、今までは基本的には西洋の文化しか描かれてこなかった。
モニカだけが好んで和装をしている可能性もあるが、コルレオたちとは全く異なる文化が発展していそう。
今後和装の勇者が登場したら、モニカの世界の勇者だろう。

紋章術「獣々幻玄」
モニカの紋章術は体の一部(もしくは全部?)を動物に変える能力のようだ。
これから色々な姿が見れそう。
コルレオが「犬みたいな見た目も紋章術か!?」って言ってたけど、モニカは常時紋章術を発動している?なんのために?もしくは、自分で完全には制御できてない?
犬の見た目が本当の姿ではなく、本来の姿は普通の魔人の可能性もあるな。
紋章術とは関係ないけど、モニカの角だけ黒いのはなぜ?
他に角が黒い魔人はいなかったような気がする。

「は〜?はッ…はァ〜なのよ!?」
コルレオこいつ…!! さっきからいっぱい触ってくるし絶対モニカの事好きなのよ!! 私は魔王でこいつは勇者なのよ!! きッ…禁断ラヴ過ぎるのよ…!!」
いやもうセリフだけで可愛いし面白い。
照れて赤くなってる表情もめちゃくちゃいい。
禁断ラヴってことはやっぱりモニカの世界は勇者と魔王は対立してるってことか。

「やっと見つけた… モニカの居場所なのよ…!!」
やっと見つけた居場所を否定され、モニカは動揺しコルレオの言葉を信じたくない。
モニカについてはほとんどわからないのに、表情とセリフで切ない気持ちが突き刺さる。
1話のエヴァンをはじめとして、魔々勇々はキャラの切実なセリフがめちゃくちゃ心に響く。
モニカは元の世界には居場所がなかったようだ。獣人だったから?
今後モニカの過去が明かされるときが来る。その時、このシーンを読み返すとさらに胸にくるものがあるだろう。
モニカの純真無垢な気持ちを利用するグリシャはクズ。

モニカは思ってたより幼かったな。
コルレオに比べて身長はだいぶ小さかったし、「世界中がニコニコ」「うんち勇者」などの語彙からも幼い印象を受ける。
年上キャラばかりで年下キャラも出てきて欲しいと思ってたのでよかった。
今回の話からは少し逸れるが、年齢がかなり上の勇者魔王ってほとんどいないようなんだよね。
・コルレオの世界では勇者魔王の歴史は800年続いた。
・コルレオは最低でも103代目の勇者。(何代目か判明している勇者で一番新しいのは101代目のビビッペだから)
勇者は今まで100人いたとして単純に計算すると、1人あたり8年しか生きてない。(追記:あくまで勇者になってから8年)
昔は医療が発達してないことなどを考慮しても、短いと思う。コルレオが200代目だとしたらもっと短くなるし。
そんな厳しい世界で1人だったならモニカは辛かっただろう。
ちなみに、天皇は現在126代目で2600年以上の歴史があるらしく同じように計算すると約21年になる。
今後、老年の勇者魔王が出てくるかわからないけど、もし登場したら、厳しい世界を生き抜いてきたのだからかなりの手練れだと思う。(追記:さすがに老年だと身体的な衰えがあると思うので、中高年くらいを想像してる)
もちろん長く生きてきた分強いのは当たり前だが、特に魔々勇々においては紋章に戦闘経験に比例してその基礎能力が向上する性質もある。(8話のエスカバのセリフより)

「一撃で仕留める…!!」

コルレオめっちゃ強くなってないか?!
紋章術自体はエヴァンのだから強力なのは当然だが、度重なる決意が確実に彼を強くしている。
エヴァンが「強くなれ 守りたいものを守れるように」と言っていた通り、守るために力を発揮するのアツい。

「だから 俺の側にいてくれ モニカ」

今回のコルレオがモニカに優しく語りかける場面がめちゃくちゃよかった。

最初読んだ時は「モニカ、チョロイン最高!」と思った。けれども、読み返すと「側にいてくれ」の後の反応をチョロインとするのは少し違うかなと思う(ちょろい部分も確かにあったけど)。

元の世界に居場所がなく幼い彼女にとって、「側にいてくれ」はこの上ない言葉。
コルレオは初めモニカを”言いくるめよう”としていたが、「やっと見つけた… モニカの居場所なのよ…!!」や「嘘は嫌なのよ!!」というモニカの悲痛な想いを聞いて変わったと思う。
「やっと見つけた… モニカの居場所なのよ…!!」の後のコルレオの表情の1コマと膝を落とし目線を合わせて自分の考えや想いを丁寧に話す姿がそれを裏付けていると思う。

「俺と居れば安全なんて言えないけど 君を…グリシャに渡したくない」
コルレオにはグリシャの情報を得るためという打算的な目的が確かにあったが、危険に晒されそうになっている幼い子を放って置けない優しさをもって言葉をかけたと思う。
グリシャの情報を得るためということを伝えるも、最後は「力を貸してくれ」とかでなく「側にいてくれ」なのもその表れ。
身を挺してエンドのコピーから守ってくれたことも含めて、コルレオに惚れてしまうのは当然だよな。

コルレオの対話の本質は「解んねぇから話し合おう」だと思う。
今回はモニカ側がコルレオについてわからず不安で逃げようとした。
そして、コルレオは想いを包み隠さずありのまま話した。
コルレオの対話する姿勢が本当に好きだ。
前半のラルフを描いたのも意図的に思えてきた。

この後のモニカが超絶可愛い。
魔々勇々は表情のバリエーションがいくつもあって、キャラが生き生きしてるのが感じられる。

たゆんたゆん

1ページ目でのサブタイトルで「たゆんたゆん?何のこと?」って思ってたら、エリシアのことだった笑。
モニカの自分の胸に手を当てて機嫌を損ねる表情と「やっぱり嫌なのよ!!プイッ」が最高。

「どうせ君は憑代になるんだし」

「〝母なる紋章〟を持つ勇者エヴァン復活のためのね!!」
前回グリシャのミネルヴァを連れ去った目的は、ミネルヴァの紋章術を育てた後に回収することだと予想したが全然違った。
憑代と聞いて、ナルトの穢土転生が思い浮かんだな。
クプトゥラの息子ユージーンを完全でないが復活させてみせた時は、依代なんて必要としてなかったのになぜ?
ミネルヴァを依代とするのにも理由があるのか?
そこら辺の人捕まえて依代にするのはダメなのか?
紋章が必要だとしても勇者でなく魔王でいいのか?
それにエンドの力はまだ10%。コルレオたちの紋章を回収するまでずっとミネルヴァを檻の中に入れておくのか?

ミネルヴァが囚われている檻が普通の檻でなく、多分エンドを利用して作られたもの。
一話でエヴァンが「紋章術を知っているなら仕掛けのない牢になど入れん 常識だ」と言っていたな。
目がたくさんついてるのはキモい。

まとめ

一気にモニカに惚れさせられた回だった。
ツンがデレを引き立てるためでしかなく、可愛さがカンストしてて破壊力やばい。
そして、コルレオの口説き方が本当によかった。

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